ララとCWS
終戦後日本人を救ったララ物資
皆さんは、「ララ物資」「脱脂粉乳」と聞いてすぐに反応する世代の方々でしょうか?
戦後、このララ物資から始まった学校給食で脱脂粉乳を飲んでいた70代以上の方々からよくその頃の思い出話を聞いたことがありました。「ララ」の正式名称は、”Licensed Agencies for Relief in Asia”その頭文字をとって通称「ララ」と呼ばれていました。日本語では「アジア救援公認団体」となり、今から70年前(1946年)に米国大統領が公認した民間団体でした。第2次大戦後、飢餓と貧困で苦しむ多くの日本人を救った救援物資だったのです。
北米クリスチャンの善意によって支えられていたララ物資
これまで日本人の間であまり知られてこなかった史実なのですが、ララ物資は北米の日系人を含むクリスチャンからの寄付によって支えられていました。
ララ物資は、日本史上唯一のキリスト教の教派を超えた連携且つ官民協働による一大事業でした。ララ救援活動に参加した団体は、YMCA、YWCA、ガールスカウトなど主に米国キリスト教系奉仕団体計13団体であり、その中でもララ救援物資の半分相当量を出荷していたのがララと同じ年に設立された米国のCWS本部だったのです。